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和歌山ってどんなとこ? 和歌山ってどんなとこ?

本州最南端の地を擁する和歌山県は、気候が温暖で、
熊野や高野山をはじめとする自然と文化と歴史に恵まれた土地柄。観光県として「訪れる」イメージの強い県ですが、「くらす」「はたらく」という面からも他の地域にはない魅力がいっぱい。そこで「産業」「くらし」「はたらく」という3 つの視点から、和歌山の【いま】と【これから】を探ってみましょう。

産業

和歌山の産業というと山や海や河川など自然が豊かなイメージから農業や観光がまず頭に浮かぶと思いますが、そればかりではありません。では、実際にどんな産業や仕事、ワークスタイルがあるのかをご紹介します。

果樹や花など種類豊富な生産物と全国トップの生産高を誇る豊かな農業

紀北、紀中、紀南の多様な地域性を活かして生産物が多岐にわたっているのが和歌山県の農業です。特に紀北の桃や柿、中紀のみかん、紀南の梅など果実の生産が全体の6割を占め、みかんや梅、柿などの収穫量は全国No.1。果樹全体の生産高は年間627億円にものぼり、「果樹王国」ともいわれています。
全国的に後継者問題などから農家の減少が懸念されていますが、和歌山においても農家の総数は減少傾向にあります。ところが、専業農家に限定すると少し増加しています。これは各自治体やコミュニティが一丸となって農業の地域ブランドづくりや6 次産業化を積極的に推進することで農家の収入アップに努めた結果。未来を見据えた「働きがいのある農業」づくりが活発な証といえます。

平成27年 農業算出額
(全国と和歌山)

平成27年 農業算出額(全国と和歌山) 平成27年 農業算出額(全国と和歌山)

平成27年
和歌山県の果実の農業算出額

平成27年和歌山県の果実の農業算出額 平成27年 農業算出額(全国と和歌山)

6次産業化への積極的な取り組みと地域と産業のブランドバリューの向上

さらに和歌山では現状に甘んじることなく、各地域がそれぞれの特性や地域ブランドを成長させながら、6次産業化に積極的に取り組むことで、農業利益の増加や観光誘致にもつなげています。
たとえば有田のみかんや南部の梅は、果樹そのものが広く全国に知られ出荷されていますが、素材そのものの自然な味わいを活かしたジュースやジャムなどの加工食品も地元で多く開発・生産され、国内外の観光客から大きな注目を集めるとともに通販ニーズも高まっています。
今後ますます活発になると思われるこれらの動きをつかむには、それぞれの地域における柔軟で斬新な企画開発力、通販や情報発信の基盤を支えるITスキルなどが強く求められるでしょう。

6次産業化への積極的な取り組みと地域と産業のブランドバリューの向上 6次産業化への積極的な取り組みと地域と産業のブランドバリューの向上

独立独歩な気風と創造力が開花!無名のトップシェアが繚乱する地域性

農業や観光だけでなく、和歌山県には機械・化学・日用品をはじめとするトップメーカーが数多く本拠を構えています。たとえば食品用インクをはじめ各種産業用インクジェットプリンターのパイオニアやボーイング787の軽量化を実現した炭素繊維複合材料(CFRP)の素材・多官能エポキシ樹脂を生産している化学メーカー。また独創的な商品開発力が世界的に注目を集めている海南市の日用品メーカーなど、いずれも確かな実績と次代を先読みした企画開発力、業界を牽引する技術力で産業と暮らしに貢献しています。地方だからこそのニッチな着眼点と、既成概念にとらわれない気風が育んできた、オリジナリティと多様性に富んだ業界トップカンパニーはまだまだ多数存在しています。

くらし

和歌山ってどんなところ?毎日の暮らしはどんな感じ?職場や休日は充実感がある?将来はどんな町になっていくの?そんなギモンにもお答えします!

温暖な気候、歴史と自然豊かな風土、温かみのある人情に包まれる暮らし

和歌山県は2017年に策定した長期総合計画にもとづいて、元気のある和歌山県をテーマに将来を見据えた施策を講じています。子育てのしやすい環境づくり、時代を先導する産業構造の実現、災害への備えと医療の充実、各種インフラの最新化と整備などはその一端。これからの若い人材がいきいきと働き、暮らせる町づくりをめざして、農業をはじめとする第一次産業、新たな観光資源や産業の創出も積極的に推し進め、若者が充実した人生を歩めるワークフィールドづくりに行政と企業、人々が一体となって取り組んでいます。
また、和歌山には気軽に行ける距離に多彩な自然や観光地があり、充実したオフタイムを楽しめるのも暮らす地域としての大きな魅力です。

温暖な気候、歴史と自然豊かな風土、温かみのある人情に包まれる暮らし 温暖な気候、歴史と自然豊かな風土、温かみのある人情に包まれる暮らし

和歌山県の概要

人口約96万人、総面積4,726k㎡。霊峰である高野山や熊野三山をはじめ和歌浦や白浜温泉など古来から信仰と景勝で賑わった文化と自然に恵まれています。本州最南端の潮岬があり、通年温暖な気候。地域の高齢化と人口減少に対応するため長期総合計画に目標を掲げ、楽しく暮らせる町づくりを推進し、若い世代のUターン・Iターンを支援しています。

和歌山県の気候
(1981年〜2010年の平均値)

  和歌山市 高野山 潮岬(串本町) 新宮市
平均気温 16.7℃ 10.9℃ 17.2℃ 16.9℃
降水量 1316.9mm 1851.6mm 2519.0mm 3126.8mm
日照時間 2088.8時間 1539.3時間 2201.2時間 2015.3時間

*高野山と新宮市の日照時間は1987年~2010年の平均値

住む。働く。遊ぶ。訪れる。すべての人に魅力的な和歌山をつくる

史跡と自然が多く温暖な和歌山県は、暮らしやすさにおいてもさまざまな要件を満たした地域です。たとえば持家率は全国平均を上回っており、逆に通勤時間や残業時間は下回っているという点からも、職住接近の実現が容易でプライベートも仕事も腰を落ち着けてじっくりと向かい合い充実させやすいことがわかります。また交通ネットワークの整備が飛躍的に進み、高速道路や県内の幹線道路網が次々と完成。県内主要地域間の移動はもちろん、関西国際空港の利用促進、南紀白浜空港や各港湾の機能強化も同時に推進することで、県外や海外へのトラフィックの利便性も向上。「暮らし」も「産業」も、「観光」においても、人・モノ・経済を活発化させる幹線を実現しています。

交通ネットワーク

交通ネットワーク
交通ネットワーク

持ち家比率

和歌山県 大阪府 京都府 兵庫県 滋賀県 奈良県
74.8% 54.2% 60.8% 63.6% 72.6% 73.8%

(2013年 総務省「住宅・土地統計調査報告」)

住宅地平均価格

和歌山県 大阪府 京都府 兵庫県 滋賀県 奈良県
34.3千円/m² 147.8千円/m² 102.9千円/m² 101.3千円/m² 46.5千円/m² 52.5千円/m²

(2016年 国土交通省「都道府県地価調査」)

仕事からの平均帰宅時間

和歌山県 大阪府 京都府 兵庫県 滋賀県 奈良県
18:35 19:05 18:51 19:11 18:50 19:07

(2016年 総務省「社会生活基本調査」)

はたらく

たとえば、在りし日の紀国屋文左衛門のように時代のニーズを的確に反映した新たなビジネス展開を。受け継がれてきた新進気鋭の気風が今も県内のさまざまな業種・企業で息づいています。

若い力を必要とする会社とチャンスがあふれているフィールド・和歌山

県内の高等学校から県外の大学・短大へ進学した学生の割合は2015 年度時点で87%と全国で最も高く、逆に進学を機に県外へ出ていった若者たちがU ターン就職で戻ってくる割合は低い和歌山県。高校生の県内就職率も全国平均を下回っており、残念ながら働ける年齢層がどんどん県外流出しています。
ところが、人材を雇用する側を見ると、中小ながらも業界最先端や独自性の強い技術開発で全国的なシェアを誇る県内企業は数多くあり、次代の担い手となる若い力に期待し、切望しています。

若い力を必要とする会社とチャンスがあふれているフィールド・和歌山 若い力を必要とする会社とチャンスがあふれているフィールド・和歌山

県外大学・短大への進学者割合

2000年 2005年 2010年 2015年 2016年
89.2% 88.8% 87.3% 86.5% 86.1%

(文部科学省「学校基本調査報告書」)

期待されるフィールドだからこそ開花する能力と拓ける未来がある!

和歌山県の人口は約96万人。そのうちの約4 割が和歌山市に集中しています。また年々、高齢者の割合が増える一方で子どもや若年層の割合が減っているのも顕著な特長。このままでは県内の働ける年齢層の人口が減り続け、将来は現在の半分ほどになると予想されています。
しかし一方で、和歌山への観光客の増加や各地の農業における6 次産業化等の動きは活発化しているので、活躍できるフィールドはあるのに働ける若い人材がいないという残念な矛盾現象が起こりつつあります。
情報と交通のネットワークで地理的距離が障壁ではなくなっている現在、和歌山を拠点にワールドワイドに活躍している若者は少なくありません。そして、あなたにもそのチャンスは十分にあります。元気な和歌山をいっしょにつくりましょう!

生産年齢人口割合
(15〜64歳人口÷総人口)

  2000年 2005年 2010年 2015年 2016年
和歌山県 63.9% 62.0% 59.9% 57.0% 56.4%
全国 67.9% 65.8% 63.8% 60.7% 60.3%

(総務省「国勢調査報告」2016年は参考値 総務省「人口推計年報」)

老齢人口割合
(65歳以上人口÷総人口)

  2000年 2005年 2010年 2015年 2016年
和歌山県 21.2% 24.2% 27.3% 30.9% 31.6%
全国 17.3% 20.1% 23.0% 26.6% 27.3%

(総務省「国勢調査報告」  2016年は参考値 総務省「人口推計年報」)

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